院長ブログ

2021年02月25日

サルコペニアとフレイル

最近のコロナ事情により、高齢者を中心に思うような運動や外出が出来ず身体が弱くなる・・・サルコペニアやフレイルという言葉がテレビやネットで報道されるようになってきたので、簡単に紹介したいと思います。

サルコペニアとは・・・

運動不足から引き起こされる加齢性筋減弱症のこと。サルコペニアになると以下のような症状が出ます。

よくある症状

筋力が減少し転倒しやすくなる、歩行困難、嚥下障害、口腔内疾患、免疫力の低下、血行不良、肩こり、足のむくみ

サルコペニアの判断基準

両手足の筋肉量が減少する・握力が減少する・日常の歩行速度が遅くなる、の3点です。

フレイルとは・・・

高齢者の身体機能や認知機能が低下し、虚弱となった状態。
多くの高齢者は健常な状態から、筋力が衰えるサルコペニアになり、更に生活機能が衰えるフレイルとなり、要介護状態になります。
健康な状態 ➡ サルコペニア ➡ フレイル ➡ 要介護状態

フレイル予防のポイント

「運動」、「栄養」、「社会参加」が挙げられます。
つまり、筋肉の元となるタンパク質を摂取し、適度な運動(ウォーキングやスクワットなど)をして、ボランティア活動や趣味の会合などに参加する・・・様々な場に意識的に参加することが大事です。
フレイルの状態を早期発見し早期に対応することで、要介護に至るのを防ぎ、健康寿命を延ばすことができます。
歩行速度が秒速1mなら長生きグループですが、秒速50㎝だと要注意。
年を取った時にきちんと歩けるかで寿命が決まる、と言っても過言ではありません。年齢に関わらず、意識して早く歩くことがとても重要です。
今まで当たり前に自動車に乗っていた所を自転車に、自転車に乗っていた所を歩行に変えていくことにより、
全身の70%を占めるとされる下半身の筋肉が強化され、元気になっていきます。

現役世代の方も・・・

これまでの話は、実は高齢者に限らず、テレワークにより自宅でのパソコンが増え、通勤や外出が減った若い現役世代の方にも十分当てはまる話なのです。若いからまだ大丈夫、という考えではもったいなくて、女性の美しさや男性の力強さを保つにも運動はとても重要なのです。
これから春になり温かくなっていきますので、今までの生活を改めウォーキングやスクワット、ストレッチ、縄跳びなどの運動を取り入れてみませんか?

まとめ

自動車 ➡ 自転車 ➡ 歩行
車に乗っていた所を自転車に、
自転車に乗っていた所を歩行に変える。
年齢に関わらず、意識して早く歩くことがとても重要です!

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アクセス・治療時間

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    または『中村公園』駅より名鉄バス津島駅行きまたは大坪行きに乗り『大治役場前』下車→進行方向に徒歩2分
  • 名二環『甚目寺南 I.C』より 国道302号線を南下(約5分)『深田』交差点左折
  • 名古屋高速『千音寺 I.C』より 国道302号線を北上(約5分)『深田』交差点右折