2026年01月16日
一般的に肩こりに関与する筋肉として、僧帽筋、頭半棘筋、頭・頚板状筋、肩甲挙筋、棘上筋、小菱形筋、大菱形筋が挙げられています。これらに原因がある場合、マッサージをしたり、脊椎や骨盤の歪みを矯正すると大抵のものは改善します。しかし稀に改善しない例もあり、その原因の一つに第1肋骨の関与が挙げられます。
スマホ、パソコン、授乳、車の運転などを長時間行うと、首の筋肉である斜角筋が過緊張しやすくなります。この筋肉は頚椎横突起から第1肋骨に付着しているため、不自然な姿勢が続くと第1肋骨を持ち上げ、第1肋骨がそこから動かなくなります。
この状態が続くと次のような症状が起こります
・首の動き(側屈・回旋・伸展)が悪くなる
・肩甲帯の動きが悪く、筋肉が常に引っ張られる
・肩こりが慢性化する
・呼吸が浅くなり、脳に新鮮な酸素が行き届きにくくなる
・腕神経叢が圧迫され、腕のしびれが出る
第1肋骨の触診(触ると上に浮いています)
斜角筋・胸鎖乳突筋の緊張
頸部の回旋可動域
肩関節の水平伸展の可動域
*これらの検査を治療前後に行い、治療効果の評価をします。
僧帽筋や肩甲挙筋、斜角筋・前鋸筋への施術や脊椎・骨盤へのアプローチの後に、第1肋骨の調整を行います。当院でのやり方は患者様にベッドや椅子に座って頂き、上から軽い力で第1肋骨を押さえ込みます。第1肋骨の位置は、首筋から下に手をおろして根元の辺りです。何度も肩こりを繰り返す、肩・首・肩甲骨のこりが常にある、他の治療で改善しなかったなどの場合はこの方法を試してみる価値があります。