院長ブログ

2024年01月22日

月経前症候群

 

月経前症候群(PMS)とは

女性の月経前に起こる心やからだの不調を指します。婦人科では、月経前に起こり月経時に消えていく不快な症状が繰り返し3ヵ月以上続き、しかも日常生活に差し支えるほど症状がひどい場合に月経前症候群(PMS)と診断されます。

月経が始まる3~10日ぐらい前から起こる不快な症状で、身体的なものから精神的症状まで実にさまざまな症状が現れます。しかし月経が始まると症状が消えてしまうのもPMSの特徴のひとつです。

 

月経前症候群の原因

女性ホルモンの変動が関わっていると考えられています。排卵のリズムがある女性の場合、排卵から月経までの期間(黄体期)にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されます。この黄体期の後半に卵胞ホルモンと黄体ホルモンが急激に低下し、脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが、PMSの原因と考えられています。

プロゲステロンは本来、妊娠を助けるホルモンなので、子宮内膜を柔らかくしたり体内に水分や栄養を溜め込んだり、妊婦さんが安静に過ごせるように眠気をきたすような生理的作用を担っています。そのため、生理前の時期はからだがむくみやすくなったり、便秘がちになったり、また体温も上昇したりと、体調が低下しやすいのです。PMSの症状は更年期の症状と似ていますが、違うものです。PMSは20~30代女性に多く見られ、生理周期も卵巣機能も正常な人に起こります。

 

月経前症候群の症状

精神神経症状・・・情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害

自律神経症状・・・のぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感

身体的症状・・・腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り

 

診断方法

日本では月経のある女性の約70~80%が月経前に何らかの症状があります。生活に困難を感じるほど強いPMSを示す女性の割合は5.4%程度と言われています。思春期の女性ではPMSがより多いようです。

 

PMSの対処法

PMSの該当期間は心身ともにバランスが崩れやすいことを自覚することが大切です。生活習慣や食生活を改善し、ストレス対策を行ない、できるだけ身心のバランスを保つようにしましょう。ウォーキングなどの軽い運動習慣を取り入れ、体質改善に努める方法も有効です。PMSの症状と付き合うために、症状日記をつけたり、気分転換やリラックスする時間をつくったり、自分が心地良いと思えるようなセルフケアを探してみることをお勧めします。また、カルシウムやマグネシウムを積極的に摂取し、カフェイン、アルコール、喫煙は控えたほうがよいと言われています。PMSの症状が重い人の多くに、過度のストレスを抱えていることや、体質に何らかの問題がある傾向がみられます。

 

まとめ

月経前症候群の症状に悩みの時は、以上のことに気を付けてみてください。それでも改善しない場合は、自律神経やホルモンバランスを整える、じょうさい整骨院のNTA総合治療をご検討下さい。

 

カテゴリーアーカイブ

アクセス・治療時間

  • 名鉄バスセンター3番乗場より安松経由津島駅行き又は大坪行きに乗り『大治役場前』下車→進行方向に徒歩2分
  • 地下鉄東山線『中村公園』駅より市バス大治西条行きに乗り『大治役場前』下車→進行方向に徒歩2分
    または『中村公園』駅より名鉄バス津島駅行きまたは大坪行きに乗り『大治役場前』下車→進行方向に徒歩2分
  • 名二環『甚目寺南 I.C』より 国道302号線を南下(約5分)『深田』交差点左折
  • 名古屋高速『千音寺 I.C』より 国道302号線を北上(約5分)『深田』交差点右折